[セッションレポート]Japan Trackスペシャルセッション with Andy Jassy
この記事は AWS re:Invent 2014、”Japan Trackスペシャルセッション with Andy Jassy"のレポートです。
Andy Jassyから
私たちのビジネスは大幅に成長している。あらゆるお客様が増えている。 私たちがAWSを始めたころ、スタートアップのお客様が多かった。 ここ5年では大手や官公庁のお客様が増えている。 今の私たちは2,3年前とまったく違う状況にいる。
一番最初のre:Inventでお客様と話をしたのは「もしクラウドに移行するとしたらどうしたらいいか?」だった。 今は「いつ移行するか」だ。何を移行するか、そのスケジュール感。数年前とは状況がまったく違う。
昨日のKeynoteでは世界的な企業がAWSを活用している、という話をした。 Workspacesによるデスクトップ、ヘルスケア、エンタープライズ、金融、様々だ。 エンタープライズの企業というには動きが遅いことが多い。だからスタートアップがまず始める。 エンタープライズでは実績、セキュリティ、パフォーマンス、そういったことが気にされる。 しかしここ数年で実績ができ、安定性が認められ、エンタープライズの要望に応じて機能追加してきた。 それによってエンタープライズのAWS移行が増えてきている。
私たちが提供しているケーパビリティが他の企業では提供していないが、エンタープライズな企業にとってはとても重要だ。 ここ2,3年よく聞かれる。他の大手プロパイダがクラウドにたくさん進出している。 AWSが他のテクノロジプロパイダとどう違うのか? 私たちがいつも言うのは、私たちは11年前ビジネスプランを考えたときから クラウドというのは大きな価値が提供できるとわかっていた。 他のプロパイダは動きが遅いし、我々AWSのコピーを作っているが、 私たちは長い間たくさんの国でたくさんのお客様にサービスを提供してきた。 長くサービス提供をしている分、経験がある。他者には経験がない。
そして私たちはたくさんの機能、Featureを提供している。他が真似できないほどに。 イノベーションの速度がまったく違う。今年だけで500以上のFeatureを提供している。 これは他者には真似できない。
もう1つ。私たちにはエコシステムがある。 私たちのパートナー、何千というSIの皆さんが、お客様のクラウド移行を支援している。 たくさんのISVもある。活き活きとしたエコシステムがお客様の移行を促進している。
また、プライシングが違う。 私たちの事業はとにかく、全て、お客様からスタートしている。 徹底的な顧客志向、コストダウン、お客様のために価値を届け続ける。これは他社には真似できない。 これは薄利多売ビジネスだ。私たちは昔から好んでこのやり方をやってきた。 今後コンピューティングは全てクラウドに移行されていくだろう。 そうすると薄利多売なビジネスがマッチする。 しかし大手のテクノロジプロパイダは薄利多売を好まない。 プライベートクラウドからパブリッククラウドに移行しようとしても、薄利多売は難しい。ハイマージンビジネスとはまったく違う。 そして一晩でハイマージンから薄利多売に変化することはできない。
私たちにとって日本は重要だ。今後も同じように投資していく。
Q&A
たくさんあったので、弊社の横田が質問したものをピックアップ。
- 横田「Andyがカスタマーなら、来年のreInventでどんな新機能が欲しいですか?」
- Andy「あなたなら何が欲しい?」
- 横田「機械学習ですね」
- Andy「じゃああなたのために来年リリースしましょうw」
- Andy「実際にはどんなリリースができるかわからないけれど、皆さんのこういった要望がきけるのは嬉しいよ!」
- Andy「もし来年機械学習が出たら、私の意見に基づいてでたってことを覚えておいてね!w」
とても良い質問だと言ってもらいました(笑)